人と自然を、技術でむすぶ。 奥村組 OKUMURA CORPORATION

奥村組技術研究所Technical Research Institute

社会の持続的発展に貢献するため、
技術研究所は技術開発を推進していきます。

  • 「免震のパイオニア」としてあり続けるための技術の研鑽、応用技術の開発
  • ICTやロボット、CIM、BIMの活用による工事の急速化・省力化や管理業務の効率化など生産性を向上させる技術の開発
  • 耐震補強や更新・延命化など既存ストックの活用に繋がるリニューアル技術の開発
  • 安全性向上、バリアフリー化、省エネルギー化、低炭素化など社会の安全・安心や環境負荷低減を実現する技術の開発
  • 建物の室内環境(音響、熱、光)の快適性や社会的環境(土壌・地下水など)の保全・改善に寄与する技術の開発
  • コンクリート、土質、岩盤など材料・物質に関する基礎的研究

管理棟Head Office

管理棟は、当社が設計・施工し、1985年に実用建物として日本で初めて免震構造評定を取得、1986年に竣工しました。
この建物は、免震性能の把握を目的に「建物そのものを人工的に揺らすことができる」設備を備えており、免震技術の実証施設として、
30年以上にわたって免震装置の経年変化や免震性能の確認など免震構造に関する様々なデータを蓄積しています。
2020年にZEB化改修を実施し、NearlyZEBの認証を取得しています。

免震建物の性能を“自由振動実験”で実証しています。

近年、発生した大地震において、免震構造の優れた安全性能や、
地震直後でも建物機能を維持し、事業や日常生活を継続できることの重要性が認められています。
管理棟では、建物そのものを人工的に揺らす自由振動実験を、竣工時、20年目、30年目に実施し、
長期間を経過してもなお、免震装置の性能が確保され、十分に安全性を維持していることを確認しました。

  • ■実験イメージ図

  • ■実験状況写真

免震チャンネル

NearlyZEBの認証を取得しています。

2020年に実施したZEB化改修で、建物の一次エネルギー消費量を基準値に対して55%削減し、太陽光発電による創エネ分を加えて76%削減を達成しました。これにより、BELS※評価でNearly ZEBの認証を取得しました。
また、当社は一般社団法人環境共創イニシアチブが公募するZEBリーディング・オーナーに認定登録されました。ZEBリーディング・オーナーとして、運用段階における省エネルギー効果を検証するとともに、快適性やウエルネスなどに寄与する技術を実践、検証し、省エネルギーで働きやすい空間づくりの推進に活用していきます。

※「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」に基づく第三者認証制度

耐震実験棟Seismic Research Laboratory

耐震実験棟は、国内トップレベルの性能を有する、3次元6自由度振動台と長周期振動台を備えています。
これらの振動台を用いて地震動を忠実に再現し、耐震、免震・制振技術の性能確認試験を行っています。
また、反力床・壁(加力実験時に試験体に加える力の反作用に耐える床と壁)は許容曲げモーメントが110MN・mと大きく、大型構造物の破壊実験なども行っています。

写真:制振ラック振動実験

3次元6自由度振動台

定格積載質量20t、最大加速度3Gと、国内トップレベルの性能を有しています。
XYZ各軸の回転を含む3次元6自由度の加振により地震動を精度よく再現し、免震・制振構造をはじめ、超高層ビルや原子力施設など、
様々な構造物を想定した振動実験や破壊実験が可能です。

長周期振動台

巨大地震による長周期地震動を忠実に再現することができます。
3次元6自由度振動台の上に載せ、二段重ねで連成加振することで、最大水平変位±112.5cm、最大速度250cm/sという大振幅の振動を実現できます。

反力床・壁施設+加力装置

様々な構造部材について静的/動的な加力により、圧縮・曲げ・せん断の性能確認を行う試験装置です。
高強度材料を用いた試験体や実大規模試験体など、大荷重に対応した載荷実験が可能です。

材料実験棟Material Research Laboratory

材料実験棟は、主にコンクリート、土質、岩盤などを対象とした建設材料の力学特性や材料物性を把握する試験装置を集約した施設です。
また、最近では、環境関連分野の分析機器の増強も図り、建設材料に関わる様々な分野での研究を行っています。

写真:水銀圧入式ポロシメータ

コンクリート系試験室

コンクリートは、温度や湿度などの環境条件により品質が大きく変化します。当実験棟に備わる恒温室(20℃一定)、温度可変室(5~40℃)、可変恒温恒湿室において、練混ぜおよび各種試験(フレッシュコンクリートの特性、力学的性質、耐久性など)を行い、設計・施工条件により大きく異なる要求性能を様々な環境条件下で満足できるコンクリートや新たな機能をもつコンクリートの開発を行っています。

  • 可変恒温恒湿室
  • 2000kN圧縮試験機、500kN万能試験機

岩石・土質系試験室

建設工事においては、対象となる地盤の地質構造や工学的特性を把握することが不可欠です。
採取した地盤試料の調製および各種力学試験・土質試験を実施するほか、現地調査で必要となる調査・計測機器の開発も行っています。

分析室

コンクリートの耐久性を評価する上で重要な指標となる細孔径分布を計測する水銀圧入式ポロシメータや、試料に含まれる複数の溶質成分を迅速かつ同時に定性・定量が可能な高速液体クロマトグラフなどの化学分析機器、DNAの特定領域のみを増幅させるPCR法を用いた分子生物学的手法により土壌や地下水中の微生物叢解析などを行える機器など、様々な装置を備え、各種分析を行っています。

  • 分光蛍光光度計(左)と
    高速液体クロマトグラフ分析装置(右)
  • DNA抽出用冷却遠心機(左)と
    PCR用サーマルサイクラー(中)
    電気泳動槽(右)

室内環境実験棟Indoor Environment Research Laboratory

室内環境実験棟は、3つの実験室を備え、建物の省エネルギー性や室内の快適性、ウエルネスに関わる様々な要素を総合的に検証することができる実験施設です。
ニーズが高まっている室内環境関連の技術開発を行っています。

写真:吹抜空間実験室

室内環境実験室

カーテンウォールを外装とする2層構造で、移動間仕切り壁で仕切ることで同一の日射条件で最大4室での実験が可能です。オフィスなどの室内環境の快適性や省エネルギー性などを検証します。

吹抜空間実験室

天井高さが8mあり、吹き出し口、排気口を自由に配置できる実験室です。工場やアトリウムなどの天井の高い大空間における温熱・気流・音環境に関する実験を行います。

床衝撃音実験室

JIS A 1440-1,2に規定されている壁式構造箱型実験室と、多目的利用が可能な大型スラブで、床衝撃音や固体伝搬音に関する実験を行います。

音響実験棟Acoustic Research Laboratory

音響実験棟は、第1・第2残響室、無響室、側路伝搬音実験室、半無響室、計測解析室などから構成され、国内トップクラスの施設を備えています。
高まる「音」への要求に応えられるよう、音響に関するあらゆる実験を行っています。

写真:無響室

残響室

室内をコンクリートの反射面とし、どの位置でも音圧が均一となるように不整形7面体で設計された残響室では、JIS規格による材料の遮音性能試験や、吸音性能試験が実施可能です。データのない製品や材料などの遮音性能や吸音性能を評価し、建物の設計や騒音対策に活用しています。

無響室

室内6面を吸音材(グラスウール)の無反射面とした無響室では、回折や干渉などの音の物理現象、音響パワーレベル試験、音の放射特性試験の他、聴感試験を行うことができます。残響室との間に試験体を設置して試験することも可能であり、壁のどこから音が漏れているかなどを詳細に検証することができます。

側路伝搬音実験室

側路伝搬音実験室では、実際に建物を構成する部材を組み合わせた実大試験体により、界壁の遮音性能だけではなく、窓や柱、外壁、梁などからの廻り込み音の影響を含んだ遮音性能を検証できます。

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