環境技術
再資源化技術
環境配慮型コンクリート
リ・バースコンクリート
~解体コンクリートを100%使用した現場再生コンクリート~
製造装置リ・バース号
リ・バースコンクリートは解体コンクリートを現場内で破砕し、破砕物をそのまま骨材として、セメント、水、混和剤を加えてミキサーで製造する「解体コンクリートを全量使用した」「オンサイト・クローズド型」の再生コンクリートです。専用製造装置のリ・バース号は、トラック1台で現場間を容易に移動できます。これにより、発生コンクリート塊を100%リサイクルし、重量物を長距離運搬する必要がないなど、環境保全が推進できます。また、製造コストは、解体コンクリートの処分費用とコンクリートの購入費用の合計より低減することが可能です。 国土交通省から平成13年度「公共工事において試行的に活用する技術」23技術の一つに選定され、また、グリーン購入法特定調達品目の「コンクリート塊再生処理工法」に該当する工法です。平成16年には、(財)クリーン・ジャパン・センター(CJC)から「資源循環技術 システム表彰」会長賞を受賞しました。
- 適用事例(舗装コンクリート)
- 適用事例(階段ブロック)
- 適用事例(根固めブロック)
環境配慮型BFコンクリート(CELBIC)
環境配慮型コンクリート(CELBIC)
CELBIC研究会(長谷工コーポレーション(幹事)、青木あすなろ建設、淺沼組、安藤ハザマ、奥村組、熊谷組、鴻池組、五洋建設、錢高組、鉄建建設、東急建設、東洋建設、矢作建設工業の13社で構成)は、普通ポルトランドセメントに対して10~70%の範囲で高炉スラグ微粉末を使用したコンクリートとする「CELBIC-環境配慮型BFコンクリート-」について、一般財団法人 日本建築総合試験所より2021年2月22日付けで、建設材料技術性能証明(GBRC 材料証明 第20-04号)を再取得しました。
CELBIC(セルビック:Consideration for Environmental Load using Blast furnace slag In Concrete)については、2020 年10月30日付けでプレスリリース「CELBIC(環境配慮型BFコンクリート)ゼネコン13社で建設材料技術性能証明を取得し、普及展開へ」を発表しておりました。 この度、評価のためのデータの一部を更新したため、日本建築総合試験所に再評価を申請し、建設材料技術性能証明を再取得いたしました。
これにより、CELBIC(環境配慮型 BF コンクリート)の建設材料技術性能証明は、新たに“GBRC 材料証明 第2004 号”として発行されたことを受け、新旧の証明については下記のとおりの取り扱いとなることをお知らせいたします。 なお、旧証明および新規証明における証明内容の変更はありません。
- ・旧証明(運用停止):建設材料技術性能証明(GBRC 材料証明 第20-02号)
- ・新 規 証 明 :建設材料技術性能証明(GBRC 材料証明 第20-04号)
石炭灰再利用技術
EPショット工法 ~石炭灰を利用した吹付けコンクリート~
国土交通省発注高山トンネル(山口県)での施工状況
石炭火力発電所から発生する石炭灰の原粉をトンネルや法面の吹付け工に混和材料として使用したコンクリートです。石炭灰をセメントと砂の一部に置換して使用することにより、通常の配合と強度は同等で、リバウンドや粉塵、材料コストを低減することができます。 グリーン購入法特定調達品目の「フライアッシュを用いた吹付けコンクリート」に該当する工法です。(中国電力(株)との共同開発)
建設発生土再利用技術
掘削残土の流動化処理工法 ~掘削残土を埋戻し材料として再利用~
地下鉄工事における適用事例
処理土製造プラント
処理土の打設状況
掘削残土に固化材、水および流動調整材(処理した建設汚泥)を加え、埋戻し材料などに再利用します。多くの地下埋設物が輻輳する都市土木工事での開削施工の埋戻しにおいて、防護工の簡略化や埋戻しの転圧工に対する施工の合理化が可能です。