リスクアセスメント指標を導入した新現地KYについて
2023/03/30
職長が現地KYを実施するにあたり、重大性と可能性のリスクを決める際、指標となるものがないため、
曖昧な点数となリスクを的確に抽出できていない現象が散見されました。
そこで、厚労省発表の過去5年間の災害統計をもとに、起因物と事故型別に重大性(災害の重篤度)と
可能性(災害の頻度)の指標を作成しました。
また、リスクアセスメントの手順では、リスク低減効果を確認することとなっていますが、
従来の様式では欠如していました。
今回、リスク対策後の「残留リスク」を明らかにするため、対策後の再見積を実施していただく手順としています。
・リスクアセスメント指標は、Excelシート「可能性・重大性自動表示プログラム」を使用して、次の手順で進めてください。
① 「評価シート」で職種を工種を選択(例:鉄筋工)
② 危険ポイントを選択
③ 可能性と重大性の指標が自動で表示
④ 現場条件に応じて見直しを行いKYシートに反映
・「どんな危険があるか」は二段書きとしています。上段に「どのような場合に」、下段「~する危険がある」を記入し
場面を特定してください。
・対策の指標はあえて示していません。ツールボックスミーティングにより現場条件に適合した対策を話し合って下さい。
・対策後のリスクの再見積を実施します。対策を行っても災害をゼロにできない「残留リスク」を明らかにします。
・対策後の評価点が最も高い危険ポイントに対し、ワンポイント指差唱和を実施します。
・作業を進めていく途中で、予定外作業やトラブルが発生した際には、一旦作業を中断して下さい。
チーム全員が集合してKYシートの該当項目に内容を記入し、KYを実施して周知を図ってから作業を開始してください。