奥村組は、一般財団法人建設業振興基金が推進する建設キャリアアップシステム（CCUS）の普及促進を図る取り組みの一環として、自動販売機ポイント還元プログラム『所長の気持ち』の実証実験を埼玉県の大規模配送センター建築工事現場にて開始しました。

　CCUSは技能者の適正な評価と処遇の実現を目的とするもので、カード保有技能者がCCUSカードをカードリーダーにタッチすることにより工事現場での就業履歴を蓄積できます。現在、建設業退職金共済制度との電子化連携が進むなど普及への環境整備が着実に進んでいるものの、普及率は伸び悩んでおり、その要因の一つとして、技能者が日々カードタッチするメリットを実感しにくいという点が挙げられています。

　本プログラムは、各技能者に、身近なところですぐに使えるポイント（メリット）を付与することによりカードタッチ率の向上を図るもので、大塚ウエルネスベンディング㈱、ネオス㈱の協力を得て、工事現場にCCUS連動自動販売機を設置し、現場所長が発行する専用QRコードをその自動販売機にかざすことでポイントと飲料を交換できるようにしています。
　CCUS連動自動販売機で利用できるポイントは、日々のカードタッチの他、工事現場での清掃活動や安全パトロールの実施、安全表彰実績などにより付与・蓄積されるため、各技能者の工事現場における安全活動等への積極的な参加にも寄与するものと期待しています。

　今回の実証実験を皮切りに、本プログラムを全国の工事現場でも展開し、CCUSのさらなる普及促進に貢献してまいります。

CCUS連動自動販売機設置状況