ニュースリリース
「コンクリート散水養生 自動認識ロボット」を開発
株式会社奥村組(本社:大阪市阿倍野区、代表取締役社長 奥村太加典)は、ユアサ商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 田村 博之)と共同で、コンクリートの散水養生における乾湿状況を自動で認識できるロボットを開発し、実用化に向けた実証実験を行いました。
■背景
建設業における技能労働者数の減少は喫緊の課題であり、各種工事の省人化・効率化とともに、より高度な品質管理が求められています。コンクリート打設後の散水養生は、コンクリートの強度や仕上がりを左右するため、乾湿状況の管理が非常に重要です。しかし、適切な湿潤状態を維持するには目視による常時確認が必要で、大変な労力がかかるうえ、養生期間において湿潤状態が維持されていることを定量的に自動記録する技術の開発も進んでいないことから、効率的な湿潤養生管理を実現する技術の開発に着手しました。
■開発概要
「コンクリート散水養生 自動認識ロボット」は、桐生電子開発合同会社と共同開発した光学センサ(特許出願中)を搭載しており、コンクリート表面の乾湿状況を定量評価し自動認識することで、コンクリート打設後の湿潤養生管理を適切に行うとともに、点検・記録作業の省人化に繋がります。
《コンクリート散水養生 自動認識ロボットの概要》
■実証実験の結果
奥村組の施工現場にて実証実験を行い、下記の3点を確認しました。
①コンクリート表面の乾湿状況を定量的に3段階(乾燥/半乾燥/湿潤状態)で判定することができました。
②ロボットの自律走行により、1,000m2規模の床コンクリート表面の乾湿状況を30分程度で自動認識することができました。
③コンクリート表面の乾湿状況をカラーマップ上に表示し、可視化することができました。
■今後の展開について
建設現場に即した操作性や耐久性の向上、自動散水設備との連携およびロボットの小型化等の改良を進め、2024年度からの一般販売(ユアサ商事による)を目指します。
■会社概要
・株式会社奥村組|OKUMURA CORPORATION(https://www.okumuragumi.co.jp/)
所在地 :大阪市阿倍野区松崎町2-2-2
代表者 :代表取締役社長 奥村 太加典
創業 :1907年2月22日
事業内容:総合建設業およびこれに関連する業務
・ユアサ商事株式会社|YUASA TRADING CO., LTD.(https://www.yuasa.co.jp/)
所在地 :東京都千代田区神田美土代町7番地
代表者 :代表取締役社長 田村 博之
設立 :1919年6月25日
事業内容:産業機器、工業機械、住設・管材・空調、建築・エクステリア、 建設機械、エネルギー、その他分野に関する製品販売やサービス提供
《本件に関するお問合せ先》
株式会社奥村組 ICT統括センター イノベーション部 戦略課 増田
TEL:070-4233-7021 E-mail:takayuki.masuda@okumuragumi.jp