ニュースリリース
PFOS及びPFOAを含む環境水の浄化に向けた技術実証試験の実施
株式会社奥村組(本社:大阪市阿倍野区、社長:奥村太加典)と神奈川県相模原市(市長:本村 賢太郎、以下「相模原市」)は、地下水中のPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸)(以下「PFOS等」)を除去する実証試験を共同で実施することとなりましたのでお知らせします。
【背 景】
PFOS等は、有機フッ素化合物の一種で、耐水性や耐油性に優れており、これまで半導体の製造や泡消火剤等として世界的に広く使用されてきました。しかし、自然界ではほとんど分解されず、人体や環境中に長く残る特性を持つことから、人体への有害性が指摘されています。2020年には人の健康の保護に係る要監視項目として指定され、暫定指針値(PFOS及びPFOAの合計値として50ng/L以下)が設けられました。相模原市では、2021年度より地下水や河川水中のPFOS等の調査が行われており、中央区を中心に暫定指針値の超過が継続して確認されています。このような状況を踏まえ、両者間で2024年8月に締結した包括連携協定(※)における取り組みの一環として、次のとおり実証試験を実施します。
・2024年9月11日リリース:https://www.okumuragumi.co.jp/topics/2024/post-24.html
【実証試験の概要】
実証試験では、相模原市中央区の道保川公園内(せせらぎの沢周辺)に処理装置を設置することで、地下水中のPFOS等をどの程度除去できるかを検証します。適用する技術は、公園内の生物などに悪影響を及ぼすことが無いよう、活性炭やイオン交換樹脂でPFOS等を吸着して水を浄化する技術を採用しています。また、現地での試験に加え、公園内を流れる水と底質を対象に、当社で研究・開発を進めているPFOS等の浄化技術に係るラボ試験も実施します。
本実証試験で得られた知見によってさらに技術を研鑽し、PFOS等への対策を通じて環境保全や人の健康の保護等、社会貢献に繋げたいと考えています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社奥村組
技術本部 環境ソリューション部 環境技術課
清水 祐也(しみず ゆうや)
TEL:06-6625-3764
E-mail:yuya.shimizu@okumuragumi.jp