この年、創業者奥村太平は、
森本千吉組長((株)森本組初代社長)に弟子入りし、
土木建築請負業に従事することとなりました。
奥村組の歴史の始まりです。
森本組長からの進言により、
奥村太平は意を決して独立。
大阪電気軌道(近畿日本鉄道の前身)・
鶴橋付近高架橋工事を受注
日本製鐵(新日本製鐵の前身)・
戸畑電接管工場工事を受注
大阪のシンボル通天閣は火災をきっかけに戦時中の金属献納運動のため、昭和18年2月25日、解体されました(鉄材約300トン)。終戦後10年を経て、地元新世界の人々は「自分達の手で通天閣を再建しよう」と資金を出し合い、通天閣観光株式会社を設立。大阪市の協力を得、早稲田大学教授・内藤多仲工学博士に設計を依頼、図面完成と同時に奥村組に施工の申し越しがあったのです。当時の企業規模からすると大きなリスクを伴う物件でしたが「地元のことでもあり、また成功すれば会社にとっての財産になる」と奥村太平(当時社長)は受注することを決し、着工に至りました。
地元住民の注目を集めるなか、昭和31年10月、高さ103メートルの通天閣が完成。新世界の人々の再建への熱意と当社の施工努力は、NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」にも取り上げられました。(※第72回「通天閣 熱き7人」)
東京・大阪両証券取引所第1部に株式上場
・技術研究所開設
・日本初の「泥水による都市トンネル掘進技術」を実用化、東京都水道局の工事に採用