NEW オススメの技術!:振動・騒音・粉塵を抑える工法 接着式耐震補強工法

振動・騒音・粉塵を抑える工法

奥村組接着式耐震補強工法

あと施工アンカー(※)が不要な「鋼板ブレース内蔵プレキャストコンクリート板工法」と「超高強度繊維補強コンクリートブロック工法」の2工法を開発し、(財)日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得しています。
両工法には、従来の現場打ちコンクリートによる耐震壁増設工事に比べ、以下のメリットがあります。

騒音・振動・粉塵を大幅に抑えられます。増設する耐震壁を接着剤により既存建物と一体化することで、あと施工アンカーの数を大幅に低減できます。
工期を短縮できます。工場製作のプレキャストコンクリート部材を現場で組立てます。
狭い場所での施工が可能です。耐震壁はユニット化した部材を組立てて構築します。各ユニットは小さいため既存建物への搬入・運搬が容易です。また、設置にも大掛かりな機器を必要としません。
水濡れ作業や、残材の発生・搬出が少なくなります。
あと施工アンカーは、既存コンクリート部にドリルで穴を開けて専用のアンカーボルトを差し込み接着剤等で固定する従来の耐震壁増設工事で用いる方法です。穴開けの際に騒音、振動、粉塵が発生します。

①鋼板ブレース内蔵プレキャストコンクリート板工法
鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造の既存建物を対象とした耐震補強工法です。既存骨組の内側に、X型鋼板ブレースを内蔵したプレキャストコンクリート板で補強壁を増設し、既存骨組と補強壁の間をエポキシ樹脂により接着接合します。
     

【採用事例:社員寮の事例】
  寮室の間仕切りコンクリートブロック壁を鋼板ブレース内蔵プレキャストコンクリート板による耐震壁に変更して耐震補強しました。従来工法(現場打ち鉄筋コンクリート造の耐震壁)と比較して、壁厚は20cmから12cmに薄くなり、工場製作のユニット部材の組み立てにより工期も短縮できました。また、あと施工アンカーが不要なので工事中の振動・騒音・粉塵を低減できました。
  改修前    
   
   既存コンクリートブロック壁および仕上げ材撤去後の状況    
  工事中    
 
  改修後  
 
   プレキャストコンクリート板の施工完了(壁厚12cm)    

②超高強度繊維補強コンクリートブロック工法
鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造の既存建物を対象とした耐震補強工法です。既存骨組の内側に、超高強度繊維補強コンクリート製のブロックを組み立てて耐震壁を増設します。ブロック間および既存骨組との間をエポキシ樹脂により一体化させます。
ブロックは、穴開きタイプとウェブタイプがあり、採光と通風を確保できます。
穴開きタイプの耐震壁   ウェブタイプの耐震壁
穴開きタイプの耐震壁   ウェブタイプの耐震壁
概要図   左:台形ブロック 右:八角形ブロック(ウェブタイプ)
概要図   左:台形ブロック 右:八角形ブロック(ウェブタイプ)