解体されたコンクリート廃材は、ほとんど中間処理場に運び込まれ、道路などの舗装用の再生路盤材として使用されます。今後、解体コンクリート廃材は増加する傾向にありますが、道路需要の縮小が見込まれるため、余剰が予想されます。 奥村組は、リサイクル率を大きく向上し、環境にもやさしい「リ・バースコンクリート」を開発しました。
解体コンクリートを現場サイト内にて破砕機で破砕後、そのすべての破砕物をそのまま骨材とし、セメント・水・化学混和剤と練り混ぜて製造する現場再生コンクリートです。現場サイト内で破砕から再生まで専用製造装置「リ・バース号」によりすべて処理するオンサイト・クローズ型のリ・バースコンクリートは、解体で発生したコンクリート塊を100%利用。また重量物を長距離運搬する必要がないためCO2の排出を抑制するなど、地球環境にやさしく、低コストが実現できます。
コンクリートを解体する現場サイトに、製造装置「リ・バース号」を搬入または設営。破砕・練り混ぜのすべての工程を行うため、大変効率的かつ低コストで再生コンクリートを製造します。
リ・バースコンクリートは、解体から再生までのすべてを現場サイト内で行うため、処分場などに運搬する必要がありません。よって、CO2の排出量も抑制され、環境にやさしい製造方法です。
既設のコンクリート構造物を解体し、リ・バースコンクリートとして生まれ変わるまでの流れを、順を追って写真で紹介します。