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就職活動をする前は建設業界よりもどちらかと言うと自動車業界に関心が強く、大学の友人達もほぼ自動車関係の業種に就職しています。私と奥村組の出会いは、実は自動車関係の内定を頂いた後で大学の学生課から紹介されたのがきっかけでした。会社説明会の際にシールド現場を見学させていただき、その時に「なんて大きな仕事をしているんだ!」と感じると同時に「自分もやってみたい!」と、この会社で仕事をしたいと思うようになりました。一般の方が建設工事の現場に入る機会はなかなかありませんが、就職活動の一環として現場見学等参加すると選択肢が広がると思います。
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最近まで従事していた現場での仕事内容は推進工事の設備計画、施工管理、安全管理、品質管理、環境管理等ですが、そもそも推進工事とは地下にトンネルを作る工法の一つで、先端に掘削用の円筒状の機械、後ろにトンネルとなる推進管を設置し、機械と推進管をジャッキで地中に押し込む工法です。この工事を行うのに必要な機械の計画、例えば機械を設置するために使用するクレーンの大きさであったり、工事で使用する水の給排水計画、掘削した土砂の処理の方法、使用する材料の搬入計画、重機やその他機械の動く作業場内の安全通路の計画、工事が進むに連れて少しづつ出来上がってくるトンネルの精度の確認とそれに伴う掘削の方法の指示、トンネル内の作業環境は出来上がるまでは閉塞された空間になるので、トンネル内の換気の計画等多岐に渡ります。現在は支社での業務に取り組んでおり、工事を受注するために必要な技術提案書の作成を行なっています。
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「自分で計画しそれを造る」この一言に尽きると思います。入社してしばらくたつと、ある程度の範囲で現場を任せてもらえるようになります。機械職員というのは建設業界の中では少数であり、私の場合は2年目から現場の機械担当としてずっと1人でやってきました。とはいえ2年目ですぐに何もかもできたわけではありません、それでも現場に出て協力業者の方からすれば元請けの機械担当者です。分からないことだらけでしたが何でも相談し、良いものを造るために職員と協力業者一丸となって取組むことで完成させた思い出があります。完成させるための過程で試行錯誤すればするほど、完成させた時の喜びが大きなものになります。完成時には協力業者とハイタッチしたり、控えめに小さくガッツポーズしたりと、この喜びを沢山の方と共有したいですね。
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現在私は支社内で技術提案書の作成を主な業務としています。これは非常に重要な仕事で、これが通らないと仕事が貰えません。これからの目標としてはこの提案書の作成スキルを向上し、社内で「あいつに任せたら仕事が取れる!」と言われるようになることですね。簡単に出来る事ではありませんが、だからこそ努力のし甲斐があります。将来の夢は、私の造ったものを自分の子供たちに自慢したいですね。
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建設業を志す皆さんがこのページをご覧になっているかと思います。我々の仕事は現場で直に作業をする訳ではありませんが、私はものづくりの最前線にいると考えています。ものづくりに興味が有る方は勿論の事、実験等が好きな方にもお勧めしたいと思います。現場では常に新しい工法であったり、現場独自の取り組みで特殊な工法を施工したりしています。言ってみれば巨大な実験場のような側面もありますし、それが実績となり次の工事の受注にもつながります。私もそうでしたが、是非とも就職活動中に現場見学を希望してみて下さい。それで合う合わないも当然あるかと思いますが、少なくとも建設業界への理解が深まり、貴方の就職活動にプラスに働くと思います。
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