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日本初!0辺拘束居室の住宅性能表示対応床システムを開発
〜日本住宅性能表示制度・床衝撃音対策に関わる大臣認定を取得〜

株式会社奥村組と油化三昌建材株式会社は共同で、集合住宅用防音フローリング床システムを開発し、日本住宅性能表示制度の床衝撃音に係わる特別評価方法認定(国土交通大臣認定)を取得しました。
この床システムは、重量床衝撃音対策で認定された床断面を満足すれば、0辺拘束の居室における等級表示が可能(等級3)です。0辺拘束居室の等級表示の一般的な躯体床構造におけるに認定は日本で最初です(現評価基準では0辺拘束の居室は最低等級(等級1)としか表示できません)。さらに、軽量床衝撃音については、拘束条件に関係なく等級5(最高等級)と表示することが可能であり、高度な性能を達成した防音フローリング床システムです。

 近年、集合住宅の居住性能の中でも音環境に関する性能が厳しく求められるようになってきました。このため、床下地メーカーでは、高度な性能を達成できる床材の開発が行われています。
 今回、奥村組は、発泡プラスティック系の床下地材を提供している油化三昌建材と共同で、発泡プラスティック床下地構造材と木質系防音フローリング材を組み合わせることによって、従来品よりも優れた床衝撃音遮断性能を有する集合住宅用防音フローリング床システムを実用化しました。[図1]
 奥村組が設計・施工した物件に本システムを採用し、床衝撃音遮断性能が得られ難い梁に接しない居室(0辺拘束)20室を対象に検証測定を行いました。その結果、重量床衝撃音遮断性能では平均性能でLH-55、軽量床衝撃音遮断性能では平均性能LL-40という結果を得ました。
 この測定結果を財団法人日本建築総合試験所に、住宅の品質確保の促進等に関する法律第53条第4項の規定に基づく特別評価方法認定の審査を申請し、このたび国土交通大臣より以下の認定を取得しました。
@ 特別評価方法認定の名称
発泡プラスティック系床下地構造材で仕上げたボイドスラブによる遮音構造に応じて評価する方法
A 認定番号
軽量床衝撃音対策:認定番号370
重量床衝撃音対策:認定番号371
B 性能等級
軽量床衝撃音対策:等級5 重量床衝撃音対策:等級3

大臣認定された床構造の概要は次のとおりです。
@ 躯体床スラブは矩形中空ボイドスラブで実厚280mm以上、等価厚さ242mm以上
A 床仕上げ構造は発泡プラスティック系床下地構造材と防音フローリング材を組み合わせたフローリング床システム[図1]
B 天井構造は二重天井で空気層厚さは277.9mm〜442.2mmの範囲であること
C 受音室の面積は7.3u〜10.8u
D 重量床衝撃音対策等級では端部拘束条件は0辺拘束

特別評価方法認定を取得した床断面の概要を[図2]に示します。
重量床衝撃音対策等級の0辺拘束での性能評価は、日本住宅性能表示制度・評価方法基準では最低等級しか表示できないのが現状ですが、上記の要件を満たす本システムを適用すれば適正な等級表示が可能となります。なお、0辺拘束に関する特別評価方法認定は、一般的によく採用される躯体床構造では日本初のケースです。さらに、軽量床衝撃音対策等級では、同表示等級で最上級である等級5と表示可能です。
今後、奥村組では性能表示制度を適用する設計物件に対して本システムを適用し、設計の自由度を高めていく考えです。また、油化三昌建材では、性能表示制度の適用を問わず、集合住宅用防音フローリング床システムとして販売していきます。

以 上
   
  【お問い合わせ先】
   株式会社奥村組 技術本部技術研究所
   稲留(いなどめ)  Tel 029-865-1827
   E-mail:oku07890@gm.okumuragumi.co.jp



図1 防音フローリング床システムの概要


 

図2 特別評価方法認定を取得した床断面の概要


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