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鉄筋端部の定着工法「EG定着板工法」 建物最上層へ適用範囲拡大
〜 L形およびT形柱梁接合部への適用 〜

  五洋建設株式会社、株式会社奥村組、鉄建建設株式会社、合同製鐵株式会社は、鉄筋端部のコンクリートへの定着を簡易に確保できる機械式定着工法として開発した「EG定着板工法」を、これまで使用が制限されていた建物最上層のL形およびT形柱梁接合部に適用範囲を拡大し、(財)日本建築総合試験所による建築技術性能証明(以下、証明)を取得しました。
  「EG定着板工法」は、一昨年に、一般部のト形柱梁接合部への適用に関して証明を取得していますが、今回はそれに加えて、建物最上層にも本工法の適用が認められ、初めて建物全体に同一の機械式定着工法を用いることが可能になりました。

本工法の特徴は以下の通りです。
@ 簡易な施工で低コスト
 鉄筋端部に摩擦圧接されたネジに円形定着板を手で締め込むだけで定着部が形成され、グラウト注入など他の手間を要しないため、これまでの同種工法に比べて施工が簡易、かつ低コスト。
A 施工時間・手間を大幅短縮・改善
 従来の折り曲げ・180°フックなどの煩雑な加工・施工を解消し、すっきりとした柱梁接合部の納まりを実現。
B 一般異形鉄筋への適用
  これまで、一般異形鉄筋へ適用される機械式定着工法は数が少なく、適用範囲が限定されていたのに対し、初めて同種鉄筋へ本格的な適用を可能に。
C 「EG定着板工法設計指針」によるスムーズな適用多くの実証実験を反映した「EG定着板工法設計指針」に準ずることにより、煩雑な構造計算を大幅に簡略化し、最上層部を含めて、本工法をスムーズに適用することが可能に。

  なお、証明を受けた項目は、以下の通りです。
○ 適用範囲に追加する外端梁と最上階柱からなるL形およびT形接合部においても、「EG定着板工法設計指針」によって設計施工されるEG定着板を用いた異形鉄筋の定着部は、設計で保証すべき長期荷重時、短期荷重時及び終局荷重時の要求性能を満足すること。

  今後は、SRC造、PC造などRC造以外の構造へ適用事例をさらに拡大するとともに、本工法の適用自由度を広くアピールし、社会への浸透を図って行きたいと考えます。

以 上
   
  【お問い合わせ先】
   株式会社奥村組 技術研究所
   早川   0298-65-1829   

■資料

 【 EG定着板工法の概要 】

 EG定着板工法は、工場にて鉄筋の端部にネジを摩擦圧接により取り付け、このネジに円形の定着板を手締めで取り付けることにより、鉄筋をコンクリートへ定着させる工法です。
 ここで、摩擦圧接とは既に市販されている合同製鐵の継ぎ手工法のEGジョイントにも使用されている鋼材の溶着工法であり、鉄筋とネジを高速回転させることにより生じる摩擦熱を利用して、ネジと鉄筋の相互を圧着する工法です。
 摩擦圧接は、製造工程に不純物が一切介在しないため、圧接部の品質は強度を含め非常に安定しています。また、自動車のシャフトなど、他の分野でも広範に利用されています。

 【 共同研究の経緯 】

 2000年3月に、株式会社奥村組、五洋建設株式会社、鉄建建設株式会社の3社にて「主筋端部の定着工法の開発」に関する共同研究を発足し、同年6月にあらたに合同製鐵株式会社を加え、「機械式定着工法の開発」に関する共同研究とし、現在に至っています。
 2001年11月には、外周部柱梁接合部(ト形接合部)を一般部として(財)日本建築総合試験所による本工法における第1回目の「建築技術性能証明」を取得しました。一般異形鉄筋を対象とした同種の工法としては、同証明初の取得となりました。




EG定着板


 

使用例(高層住宅:地下構造)





T形柱梁接合部





L形柱梁接合部


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