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TBMによる大深度立坑の急速施工法を開発
〜大深度地下開発へ早期アクセスを実現〜

 TBMによる斜坑掘削に多くの実績がある株式会社奥村組は、コマツ、新潟エムジェーピーの協力を得て、新たに大深度(H=500m〜1,000m)地下開発へのアクセス用立坑等の急速施工を目的とした「立坑TBM工法」を開発し、モデル実験により実用性を確認しました。
 
近年検討されている大深度地下利用計画においては、これに先行するアクセス用立坑の早期構築が最重要課題となっています。
 しかし、発破工法による従来の立坑施工法は、発破時の退避や機械の入れ替えが必要で連続的な作業ができません。また、掘削と覆工の併行作業も困難であるため、急速施工ができないという問題がありました。
今回開発した「立坑TBM工法」は、TBMを用いて鉛直下向きに全断面掘削を行うもので、大深度立坑の急速施工を可能としました。

本工法で使用する立坑TBMは、掘削部、後部デッキ、二次覆工設備で構成しています。施工は、下向きカッタヘッドに装備したディスクカッタで岩盤を破砕し、スクレーパでずりをチャンバー内に取り込みます。取り込んだずりは、混気ジェットポンプで吸引・搬送し、後部デッキに設けた固液分離装置でずりと水に分離した後、ずりはカプセル輸送等の設備で坑外へ搬送し、水は循環使用します。
一次覆工は掘削部直後で吹き付け・ロックボルト等を施工し、二次覆工は後部デッキ後方の二次覆工設備により、TBMの進行に合わせてセントルを盛り替え、コンクリートを打設します。
 このことにより、TBM掘削と覆工の併行作業が可能となるため、掘削径7.0m、深度1,000m程度の立坑施工において、月進100m(掘削+覆工の平均月進)を確保することができます。全体工期は17カ月程度となり、従来工法で施工する場合の約1/3に短縮できます。工事費も5%程度低減します。



特長は以下のとおりです。
 @掘削・ずり搬出・覆工を連続作業で行えるため、工期を大幅に短縮できます。
 A掘削装置と覆工設備を一体に組み込み、各施工エリアを隔壁で遮断している
  ため、上下作業の危険を解消し、安全施工を実現できます。
 B発破工法に比べて掘削時の振動が小さいため坑壁を緩めず、余掘りも少ないので
  支保や覆工の軽減が可能です。また、岩盤の気密性、安定性の確保にも寄与でき
  ます。
 Cずりの吸引・搬送に混気ジェットポンプを用いた流体輸送方式を採用しているた
  め、地質の変化に伴うずりの性状変化や湧水に対する適応性が高くなっています。
 DTBMは分割可能な構造としているため、立坑掘削完了後の解体・搬出が容易
  に行えます。

今後奥村組は、電力、エネルギー関連等の各種大深度地下開発用立坑や道路トンネルの換気立坑等の急速施工法として、本工法を提案していく予定です。
                   

 以 上
   
  【お問い合わせ先】
  株式会社奥村組  技術本部土木部
  中山 隆義
   Tel 06-6625-3603
   Fax 06-6627-2340




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