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世界初、外装兼用電波吸収フェライトタイルを7社で共同開発

 株式会社奥村組、株式会社松村組、五洋建設株式会社、株式会社錢高組、三井建設株式会社、大末建設株式会社、ニッコー株式会社の7社は、ノンレフ研究会(幹事:株式会社奥村組)を組織し、ソフトフェライトを原料とした電波吸収体および電波吸収壁に関する以下の3製品を共同開発、実用化しました。
 @電波吸収パネル用「外装兼用施釉フェライトタイル(図−1参照)」
 A電波吸収パネル用「フェライトタイルユニット(図−2参照)」
 B電波暗室用「フェライトタイルパネル(図−3参照)」
中でも、「外装兼用施釉フェライトタイル」は、フェライトタイルに自由な色を施釉することで、壁面に直接使用できる外装兼用の画期的な電波吸収タイルであり、世界で初めての開発となります。

建物外壁面にテレビ電波が反射することによって生じる二重写り等の「受像障害」対策として、外壁面自体に電波吸収性能を持たせる考え方があります。
外装仕上げ材の背後に、電波の磁界方向に連続させたフェライトタイルを一定の間隔で設置する従来のテレビ電波吸収体の施工では、フェライトタイルの位置保持や仕上げ材の剥落防止のため、複雑な納まりとなり、多大な労力・コストを要します。

今回開発した「外装兼用施釉フェライトタイル」は、タイル目地を確保しながら、裏に幅の狭いフェライト補助板を通すことで、吸収性能を確保できる仕組みになっています。
この技術によって、仕上げ材を兼用することができ、また、仕上げ材の背後にフェライトタイルを配置させるための煩雑な支持方法が不要となるので、従来に比べて10%〜20%のコスト低減が見込めます。なお、UHF帯域470〜770MHzで、垂直入射および30°斜入射時に電波吸収性能97%以上(従来と同等)を確保します。
 また、従来工法に工夫を加えた「フェライトタイルユニット」は、外装材となる一般磁器質タイルや大型陶器質タイル、石材などの背後に配置するフェライトタイルを連続ユニット化したものです。フェライトタイルのユニット化は、独自の材料調達と製造ラインを構築したことによって、価格を20%低減できます。
 電波暗室用の「フェライトタイルパネル」は、都市ノイズをシャットアウトし、電子・情報機器の精密試験を行う電波暗室を素早く構築することができます。1枚の大きさが約100o四方のフェライトタイルをパネルと組み合わせて300o×800o程度の大きさにユニット化したことで、従来に比べて施工手間を半減させることができ、材工で20%以上のコストダウンが見込めます。さらに、フェライトタイル間に生じる隙間による性能劣化対策として、パネル組み立て後、隙間に電波吸収シール材を充填することで、高い電波吸収性能の品質を確保することができます。

 これらの製品開発に当たり、外壁材としての性能を確認するため、曲げ試験、凍結融解試験、温冷繰り返し試験、接着試験などを行い、電波吸収性能確認のための同軸管法や導波管法などの基礎実験と、実大レベルのプレキャスト部材を製作し、タイムドメイン法により電波吸収性能の確認も行っています。
 製造・販売元のニッコー株式会社では、地上波デジタル放送も視野に入れた幅広い受注を目指し、本年5月末頃の販売開始を予定しています。
 
                                  

 以 上
   
【お問い合わせ先】
株式会社奥村組 技術研究所 中村裕介
(Tel.0298-65-1826)



図−1 外装兼用施釉フェライトタイル構成例

 

図−2 フェライトタイルユニット構成例




図−3 電波暗室用フェライトタイルパネルの施工例


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