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「パッシブリズミング空調」の開発
〜建築研究所、奥村、三機工業の共同開発〜

独立行政法人建築研究所、株式会社奥村組、三機工業株式会社は、「パッシブリズミング空調システム」を開発しました。

パッシブリズミング空調とは、体感的に許容される範囲において、エネルギー消費を伴わない自然な変化を含めた空調、換気、制御システムにより省エネルギーを図る空調システムです。
空調システムの省エネルギーを行う確実な方法は「空調を止める」ことです。この点に着目し現実的な制御方法を提案した独立行政法人建築研究所(坊垣和明統括監)を中心に官民共同研究の一環として1994年から実施してきました。
被験者実験とフィールドテストでは、空調停止を5〜15分程度、空調運転を30〜45分、温度差を1.5℃以内とした間欠運転(ON-OFF運転)を行うことでオフィスの執務者に対して、温熱快適感の維持または向上が確認されています。
オフィス空調では、執務者の生産性や快適性の維持・向上、ビル管理法などの制約がありON-OFFによる空調制御は採用されない傾向にありました。
しかしON-OFFタイミング、室内温度設定、ビル管理法の基準値を満たす条件が整った場合には採用が可能であり、これらの条件をフィールドテストによる調査してきました。
高品位空調をもとめる執務者の要望に応じて自動制御が複雑になり施工価格が増大する傾向にあります。この自動制御を簡素化することもねらいとしています。
このように空調システムを完全に止めてしまう方法で省エネルギーの両立を達成させる方法は初めての試みです。専用制御装置の製品化も同時に行い、新築物件だけでなくリフォーム物件にも柔軟に対応できるシステムです。

開発成果と導入実績は次の通りです。
◆開発成果◆
@温熱快適性の維持、向上
周期的ON-OFF空調によって温冷感と快適感の維持または向上が期待されます。
建築研究所を中心にアンケート調査や温湿度分布などの物理測定を長期間にわたって調査し、その特性を検討、解析しています。

A省エネルギー
空調機の搬送動力を周期的なON-OFFによって低減します。
年間平均20〜30%の低減効果があります。

B低イニシャルコスト
空調機動力が11〜15KWでは同等、15KW以上であれば安価に導入が可能です。

◆導入実績◆
@行政法人建築研究所
所在地 : 茨城県つくば市立原1
延床面積 : 13,000u
建物利用形態 : 研究室・事務室
導入機器 : 空調機3台、ポンプ1台
消費電力削減効果(年間) : ▲19〜29%(2001年度実績)

A橿原神宮崇敬会館
所在地 : 奈良県橿原市
延床面積 : 3,140u
建物利用形態 : 休憩所
導入機器 : 氷蓄熱ヒートポンプチラー
消費電力削減効果(年間) : ▲20%(2000年度実績)

B株式会社大丸神戸店
所在地 : 兵庫県中央区明石町40 (本社:大阪市)
延床面積 : 69,000u
建物利用形態 : 物販店舗(百貨店)
導入機器 : 空調機(45kW)×4台、(37kW)×4台
消費電力削減効果(年間) : ▲33%(2001年度実績)
投資回収年数 : 2.1年 (装置、監視装置、工事費含む)

大丸神戸店の例では年間平均30%(2001年度実績)の省エネ率を達成し、来店者や従業員に影響のない室内環境で導入効果を明らかにすることができました。
今後、民間物件のみならず官庁物件に対しても積極的な市場導入と展開を図る予定です。
※ (社)空気調和・衛生工学会 学術講演会(9/11〜13:九州産業大学)において成果発表を行う予定です。
                                  

 以 上
   
  【お問い合わせ先】
  株式会社奥村組 関西支社
  建築設計部 得田
   06-6625-3714

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