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『TBM地山評価・施工支援システム』を開発・実用化
〜高精度地山評価によるTBMの合理的施工を実現〜

 TBM工事に数多くの実績を有している株式会社奥村組(社長:奥村正太郎)は、TBM関連の技術開発に積極的に取り組み、これまで各種新技術を開発してきましたが、今回新たに、TBM工法の掘進管理を支援する「TBM地山評価・施工支援システム」を開発・実用化しました。

 このシステムは、TBMの掘削データ等を用いて地山状況を判定するもので、今回の開発により、切羽崩壊等によるトラブルを未然に防ぐとともに、地山状況に対応したTBMの運転および的確な支保工の選定が可能になります。
 今回開発したシステムは、3つのサブシステムで構成されています。
奥村組は、これまでそれぞれのシステムを第二東名金谷トンネル東工事をはじめ5つのTBM工事の現場へ個々に適用してその効果を確認し、この度高精度地山評価が可能な総合システムとして完成しました。

 総合システムを構成する3つのサブシステムの機能と特長は以下の通りです。
1) 切羽前方地山探査・評価システム
 TBMに装備したボーリングマシンで切羽前方地山を削孔し、その削孔速度や打撃圧力等のデータから打撃係数を算出することで、地山の硬軟や破砕帯等脆弱地山の有無を予知・判定します。
 また、このボアホールを利用して、小口径ボアホールカメラによる孔壁画像から詳細な地質解析も行えます。
2) 切羽地山評価システム
 TBM掘削データから地山等級を判定するシステムで、切羽地山の状況を点数で評価し、切羽評価点をリアルタイムで表示します。
 切羽評価点は、掘削データ(推力、トルク、カッタ切込み量、ずり高さ、TBM機体振動の変動係数等)と地質担当者の評価結果を、ファジィモデリング手法により比較・学習して、判定ルールを自動作成・更新することにより算定します。
3) 切羽崩壊・閉塞検知システム
 掘削によりTBMの切羽から搬送されるずり重量をベルトスケールで連続的に計測し、理論搬出量と計測搬出量を比較することにより切羽崩落(理論搬出量<計測搬出量)やカッタヘッド閉塞(理論搬出量>計測搬出量)を検知します。
 本システムによる判定結果は、リアルタイムでTBMの操作室やTBMを総合的に管理する中央管理室に表示され、
@ 地山状況に応じた適切なTBM運転
A 破砕帯等脆弱地山に対する対策の事前計画
B 的確な支保工の事前選定
C 切羽崩壊やカッタヘッド閉塞の早期検知
が可能になります。

 奥村組は、本システムとすでに開発・実用化しているTBM自動掘削システム(TBMの方向制御、速度制御を自動化)、TBMロックライナー工法(崩落性地山対応支保システム)を併せて、TBMの合理化施工システムとして、今後、同社のTBM工事に積極的に採用する予定です。
以 上

【お問い合わせ先】
 株式会社奥村組本社土木部
 中山 隆義
 大阪市阿倍野区松崎町2-2-2
 TEL06-6625-3603 FAX06-6627-2340

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